甘夏は、困ったことに家に家族が帰って来ると吠えるんです。
私がいない時は吠えません。
おそらく私がいると強気になるのが原因だと思われます。
甘夏としては、吠える理由は1つは帰ってきて嬉しいという気持ちともう1つは母さんと2人だけでいるのを邪魔されたくないという気持ちが入り交じっているのだと思います。
お父さんは、疲れて帰って来るのに吠えられると気分が悪いと言います。
当たり前ですよねえ。
でも、いくら叱ってもだめなんです。けれど、良い方法が見つかったんです。
その方法は一緒に帰って来ることなんです。
お父さんが勤務先の病院から出る時にコールしてもらい、駅の方に向かってお迎えに行くようにしています。
そうして一緒に帰ると吠えないんですよ。不思議ですよね。
仲間みたいに感ずるのでしょうかね。
今ではすっかり慣れて、お父さんからの着信音が聞こえると眼をキラキラさせて期待を込めて私を見つめます。
お父さんのお迎えに行くよーというと、嬉しそうにします。
リビングの床暖。ボクには暑いんだ。
そんな時はお父さんの座椅子が、ちょうど良いんだよ。ボクが使っていることは、お父さんには内緒だよ。
たまに、なかなかお迎えに行こうとしない時があります。
それは、大好きなお姉ちゃんがリビングにいる時です。
お姉ちゃんの側の方が良いみたいですね。
さて、足取りも軽くお父さんのお迎えに行くともう慣れたもので、お父さんの姿が見えると立ち止まります。
立ち止まってお父さんが、こちらに来るのを待つんですよ。なんかげんきんですよね。
そしてお父さんが到着すると、くるっと向きを変えてトコトコと歩き始めます。
ある日のことです。散歩に駅の方に向かって行ってる途中に娘が帰って来るのに出くわしました。
私より早く見つけて走り出してぴょんと飛びつきました。なんと、お父さんのお迎えの時の態度と違うことでしょう!
そして、お散歩は中断されくるっと向きを変えて帰宅体勢に移ったのでした。
床暖が暑いのにお気に入りのお父さんの座椅子にクッションが乗ってて、ボクが使えなかったんだよ。
それで仕方なく、床暖の効かないお部屋の端に行ったんだよ。
でもすぐに、お母さんが気づいてくれてクッションをどけてくれたよ。
お迎えすることにより、お父さんの帰宅時、甘夏が吠える案件は解決されました。
ただ困ったことが1つだけあります。
昼間、お父さんから用事があってコールがあった時、甘夏が反応するんです。
期待を込めて大きなまるまるの眼で、私を見つめて「お母さん、早くお迎えに行こう!」と言ってきます。
説明しても分かってもらえません‥‥。
疲れている時なんかちょっと辛く感じることもあるんですよ。お迎えに行くのが。
それに、最近のようにとても寒い時期は病犬甘夏が震えてあとで吐いたりすることもあって、そんな日はお迎え無しとなります。
仕方ないですね。
お父さん帰宅時に甘夏が吠えることは解決されましたが、さらにプラス良いことがありました。
2人で今日あったことなんかボツボツと月を眺めながら、話すようになったんです。
短い時間なんですが、毎日の積み重ねって大切ですよね。
貴重な時となりました。
これも甘夏効果ですね。甘夏ありがとう。
マリアージュ・フレールのクルスマスケーキ。
蝋燭型です。ちょっと素敵でしょう?
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