甘夏は、私たちの初めての犬だ。
私は、子どものころを含めて犬を飼った経験がない。犬の扱いに自信がない私は、迷ったあげく犬を飼うのは難しいと結論を出した。
しかし、夫は自分は子どものころ飼っていたから大丈夫、と太鼓判を押してくれたので安心して飼うことにしたのだった。
ところが!
実際は、全くダメで当てにならなかった。
考えて見れば、無理がない。環境が違いすぎたのだ。彼の子どものころ飼っていた犬は、外飼いでしかも番犬として飼っていたというのだ。
彼のお父さんは、教員をしていて給料が少なくそれを補うためにお母さんはいろんな仕事をしていた。
お花の先生をしたり、養鶏をしたり、菊を育てたり。その鶏を狙ってくるケモノ⁈から守るための番犬として犬を飼っていたらしい。
(いったいどんな山奥に住んでいたんだろう⁈)
お散歩させたことあるの?と聞くと、ないと答えが返ってきた。
そもそも、お散歩はさせてなかったそうだ。
母親がリードを外し「ほら行っといでー。」と離していたというのだ。都会では考えられない光景だ。
お母さん、どうしてご飯くれないの?もうここから動かないから!ボクはグレてやる!
お薬が増えて下痢がなかなか治らず、獣医さんから1日絶食のお達しが出ました。
お母さんも心が折れそうだったよ。可哀想で。
だから、お散歩のさせ方も分からないし、室内で人間と共に暮らすための躾の仕方も分からない。
甘夏なら「ほら行っといでー。」と離されたら、2度と帰ってこないような気がする。
とても人懐っこくて、誰にでも甘える。かまってちゃんだ。
今、甘夏のことで困っていることは、よく吠えることだ。
ピンポーンが鳴るたびに吠え、家人が帰ってくる度に吠える。さいわい、周りの住人は動物好きの人が多く、苦情が来たことは一度もない。
山奥での外飼いなら、いくら吠えても問題はないだろう。しかし、都会のマンション暮らしならそうはいかない。
子どもたちにも迷惑かけっぱなしである。
私が閉口するのは、夜中に家族がトイレに行くたびに吠えることだ。
こんなに人の動きに敏感なら、番犬になれるのでは?と思いがちだが、そうとも言えない。
自分が疲れ果てて爆睡している時は、吠えない。それに、ご飯の時は用意している時から夢中で、他に意識は行かない。
ご飯の時に、誰が来ようが行こうが一切お構いなしだ。
番犬には、犬種によって向き不向きがあるそうだ。
諸説あるが、よく番犬に適している小型犬として紹介されているのは、チワワ、ダックスフント、ヨークシャー・テリアなどがあげられている。警戒心が強くないとだめなそうだ。
番犬にふさわしい小型犬には、もちろんプードルは出てこない。友好的すぎる。
もともと、番犬としては期待してないけどね。
躾に関しては、まだまだ課題は大きい。
もともとボクは、番犬タイプじゃないんです。
月に1度のお楽しみ。今月のマリアージュ・フレールは、モンブラン。
来月は、クリスマスケーキかなー。
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