昨晩のことである。夜中にある気配を感じて、目が覚めた。
そしたら、なんと私の枕元に甘夏がいるではないか!
今まで、体調が悪くて吐き気で起こされたりはしたことはあったのだが、このような感じで夜中に起こされたのは、初めてのことである。
じっと静かに騒ぐわけでもなく私を見つめていた。その眼力に私は目覚めたようなのだ。
やれやれと思って、また眠りについた。ところが、また起こされたのだ。
今度は、眼力ではなく「キャー」というような普段でないような甘夏の声に起こされた。
さすがに、今度は起き上がり様子を見ると、目の周りを一生懸命掻こうとしていた。
この前、眼を怪我して失明の危機に遭遇したばかりである。(詳しくは過去の記事ー犬の眼科専門医ーを参照)
私は慌てて、膝に抱きかかえ眼の周りを指で優しく擦ってあげた。そうすると気持ち良さそうにすやすやと寝入った。痒くて寝れないよーと私を起こしに来たようだった。
はやくここから出して〜。
そう言えば、2、3日前にもこんなことがあった。
夕方、ゲージに入ってじっと私の方を見るのである。いつもゲージに入るのはトイレか水を飲む時に限られている。あれ、おかしいなぁと思って側に行って見たが、なんでそこにいるのか分からず、そのままにした。そんなことが2回ほどあった。
そして夕食の時、水を取り変えようとしたら、なんと水入れが空だったのだ!
ああ。水を要求してたんだと初めて分かった。
それに気がつかないなんて、ダメな飼い主だと再度自覚したのであった。
このように甘夏は、私に様々な要求をする時、眼力を使う。
しかし、待てよと私は思った。よく使われる“アイコンタクト“と言うのは、犬が飼い主の呼びかけに反応して指示を待つ前準備であると聞いていたぞ!
これって反対ではないか。
つまり、甘夏が主人になちゃってるってことでは!
うーん。
でも、今でも甘夏!と呼べば反応して眼を合わせてくれる。その後の指示に従うかどうかはわからないけどね。
アイコンタクトについては、こんな興味深い報告もある。
人と犬が見つめ合うだけで、互いの信頼関係が深まるということが、科学的に実証されたそうである。
それは2017年の麻布大学獣医学部が行った調査で、犬にオキシトシンというホルモンを投与したら飼い主を見つめる行動が増え、尿中のオキシトシンレベルに関しては犬だけではなく、飼い主の方も上昇したというのだ。
オキシトシンは、「愛情ホルモン」と呼ばれる化学物質の一種である。
また、よく飼い主と眼を合わせて見つめる犬も飼い主共に尿中のオキシトシンが多かったそうである。
つまり、人と犬が見つめ合うだけでオキシトシンが高まり、信頼関係が深まると言うのだ。
それなら、私と甘夏の関係もOKだろうか。
だけど、いくら要求されても答えられない時もある。
動物病院の受診の時のことである。待合室で、じっと私の眼を見つめた。私は甘夏の要求する内容がすぐにわかった。
「お母さん。早く診てもらいたい!」と言っているのだ。甘夏は、診察が大好きなのだ。獣医さんや看護師さんに遊んでもらってると勘違いしている。
そればっかりはね。待ってもらわないとね。
しかし‥‥。
診察時に早くしてもらいたいというのは、甘夏のわがままだ。だが、たとえば、水が欲しいと眼で訴えても答えてもらえないようなことが度重なると、あきらめて見つめてくれなくなるのではというあらたな危惧が生まれた。
甘夏とお話できたらなー。ちゃんと必要な要求には、答えてあげられるのに‥‥。
お母さん。なに悩んでるの?いつも一緒だよ。
やはり甘夏の方が上手ですね(笑)
すっかり毛が伸びて、これでは眼のラブラブビーム💓も届きませんね。
薬を増やしたら、下痢になってしまいました。お腹が治ったら大好きなトリミングに行こうね。
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オキシトシンについては、http://www.koinuno-heya.com/子犬のへやとhttp://first.lifesciencedb.jp/archives/10063新着論文レビューのサイトを参考にしました。